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WPA(勝利確率added)とは?「どれだけ勝利を近づけたか」で測るドラマの指標

Q. WPAとは?

WPA(Win Probability Added)とは、各プレーの前後でチームの勝利確率がどれだけ変化したかを積み上げた指標です。9回裏同点でのサヨナラ本塁打は+0.4前後、大差の場面での本塁打は+0.02程度と、「場面の重要度」込みで貢献を測ります。シーズン+3.0以上ならリーグ屈指のクラッチ活躍です。

8回に5点差を6点差にするソロ本塁打と、9回裏2アウトから同点に追いつく本塁打。記録上はどちらも「本塁打1本」。でも観客の記憶に残るのは、そしてチームの勝敗を動かしたのは、明らかに後者だ。

WPAはこの「場面の重み」を正面から数値化する。

WPAの仕組み

野球のあらゆる状況(イニング・点差・アウト数・走者)には、過去データから計算された**勝利確率(Win Expectancy)**がある。

この場合、打者は勝利確率を37ポイント動かしたので WPA +0.37 を獲得する。逆に勝利確率を下げるプレー(併殺打・失点)はマイナスとして記録される。シーズンWPAはこの積み上げだ。

WPAの目安(シーズン・打者)

WPA評価
0前後平均的な貢献
+2.0勝負強い主力
+3.0以上リーグ屈指のクラッチヒッター
+5.0以上MVP級の「劇的シーズン」

WPA +3.0は「1年間の重要な場面での働きだけで、チームに3勝ぶんの勝利確率を上乗せした」と読める。

WARとの決定的な違い

WARは場面に依存しない。同じ本塁打なら何回に打っても同じ価値で、「選手の能力」を測る。WPAは場面がすべて。「実際に起きたドラマへの貢献」を測る。

だから使い分けはこうなる。

WPAは「選手の実力指標」としては不安定だが、シーズンの物語を数字で読み返す道具としては最高に面白い。サヨナラ勝ちの翌朝、昨夜のヒーローのWPAを見にいく——そんな楽しみ方が似合う指標だ。