2015年頃から「フライボール革命」という言葉がMLBを席巻し始めた。従来の「ゴロを打て、転がせ」という指導が「上向きのスイングで飛ばせ」に変わった——その理論的根拠がLaunch Angleだ。
Launch Angleの基準
| Launch Angle | 打球の種類 |
|---|---|
| −10度以下 | ゴロ |
| 10〜25度 | ラインドライブ(安打になりやすい) |
| 25〜35度 | 理想的なフライ(本塁打ゾーン) |
| 50度以上 | ポップアップ(ほぼアウト) |
Statcastのデータが明確に示したのは、「25〜35度のフライが最も本塁打を生みやすい」という事実だった。
2017年頃から多くの選手がスイング軌道をわずかに上向きに調整し、ゴロ率を下げてフライ率を上げた。ジャスティン・ターナー、J.D.マルティネスなどが「フライボール革命」で本塁打を大幅に増やした代表例だ。
ただし、コンタクトを武器とする打者がLA最適化に走りすぎると三振が増え、総合力が下がるケースもある。打球の「どこに」「どのくらいの速さで」飛ばすかを意識することが、現代の打者評価の核心にある。